No.34(唐の文化<貴族文化A>) :
「唐文化の特色とその代表とは何か?」
唐文化とは貴族文化であり,その代表として詩の王維・李白・杜甫(「春望」の
作者)・白居易,山水画の呉道玄などが挙げられる。又,禅宗・浄土宗が流行し,
インドに学んだ玄奘(三蔵法師)により仏典漢訳も行われた。さらに景教(ネス
トリウス派キリスト教)などの外来の宗教が流行したことから,唐文化が国際的
であったことも分かる。
<評価の観点>
関心・意欲・態度:
「腐りかけのバナナの法則」の代表例として,唐代の貴族文化が,中国で貴族社
会が崩壊し始めた時期だからこそ大輪の花を咲かせたことに対して,知的好奇心
を高めながら学習に取り組んでいる。
思考・判断:
貴族的と国際的の二つが,唐代の中国文化の特色であることについて的確に判断
するとともに,その根拠や具体例を示すことができる。
資料活用の技能・表現:
唐詩の代表的な作品である李白の「静夜に思う」と,杜甫の「春望」を鑑賞する
ことにより,中国の二大詩人それぞれの人生観や世界観が色濃く反映されている
ことを実感する。
知識・理解:
日本の学芸に大きな影響を及ぼした,唐詩や山水画の担い手や代表作について,
基本的な知識を身につけている。